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沖縄での体験ダイビングは飛行機に乗る前?乗った後?減圧症との関係性

こんにちは!沖縄の体験ダイビングショップ「ラピスマリンスポーツ」です。

旅行のスケジュールを立てる上で「飛行機とダイビングのタイミング」が重要視されていますが、その理由はどうしてなのか知っていますか?
減圧症(げんあつしょう)にならないためにも、このタイミングが重要なんです。

今回は沖縄旅行での体験ダイビングを安全に楽しめるように、飛行機移動とダイビングの関係について詳しくお話します。

飛行機

飛行機に乗る直前のダイビングと「減圧症」の関係とは

結論から言うと、沖縄旅行でダイビング(体験ダイビングを含む)をするなら、飛行機に乗る前のダイビングは避ける必要があります

飛行機に乗る直前にダイビングをすると「減圧症(げんあつしょう)」にかかるリスクが高くなるからです。

減圧症とは、ダイビング中に体内に過剰に溶け込んだ窒素が急浮上する(=急激に圧力が下がる)ことによって、体内で気泡化してしまう症状のことです。

減圧症にかかると、皮膚のかゆみや発疹、痛み、手足のしびれや吐き気などの症状のほか、重度の場合は呼吸困難や意識不明などの症状が起こる可能性があります。

減圧症は適切な治療を受ければ治りますが、完治するまでに長い期間を要することもあります。
さらには治療を受けるまでに時間がかかると、後遺症が残ることもあります。

各体験ショップで、減圧症にかかるリスクを高めてしまう「飛行機に乗る直前のダイビング」は避けるようスケジュールを確認されるのはこのためです。

 

飛行機に乗る直前のダイビングで減圧症のリスクが高まる理由

なぜ飛行機に乗る直前のダイビングで、減圧症にかかるリスクが高まるのでしょうか?

私たちの体は常に頭の上の空気の重さによる圧力(=気圧)を受けています。
地上(水深0m)の気圧は1気圧で、これを「大気圧」といいます。

水中に潜ると、ダイバーの体には大気圧に加え、水の重さによる圧力(=水圧)がかかります。
水中でダイバーが受ける圧力の合計を「環境圧」といいます。
水深が深くなればなるほど、ダイバーの体が受ける環境圧は高くなっていきます。

一方、上空へ移動すると、私たちの頭の上の空気の重さは軽くなります。
高度が高くなればなるほど、私たちの体が受ける気圧は低くなっていきます。

飛行機には、上空でも地上に近い環境で過ごせるよう機内の圧力を調整する装置がついていますが、機内の気圧はおよそ0.8気圧程度で、大気圧よりも気圧が低いのです。

ダイビング中圧力の高い状態にいたダイバーが、ダイビングの直後に飛行機に乗った場合、急激に周囲の圧力が低下します。
この状態は、ダイビング中に水中で深いところ(環境圧が高い)から浅いところ(環境圧が低い)に急浮上するのと同じ状態です。

飛行機に乗る直前にダイビングをして、体内に窒素が溶け込んだままの状態だと、気圧の低下により窒素の気泡化を促進してしまう可能性があります。
これが、飛行機に乗る直前のダイビングで減圧症にかかるリスクが高まる理由です。

つまり、ダイビングの直後に飛行機に乗ることは、体内に窒素が過剰に溶け込んだままの状態で急浮上するのと同じことなのです。

ダイビング後の減圧症を防ぐために知っておくべき大切なこと」も、ぜひ参考にご覧くださいね。

 

体験ダイビング後から飛行機に乗るまでの間はどれくらい空けるべき?

ダイビング後から飛行機に乗るまで、どのくらい時間を空ければ良いのでしょうか?

通常、窒素はダイビング中にタンクの空気で呼吸することで体内に溶け込み、ダイビング後に地上(大気圧下)で呼吸することで体外に排出されます。
窒素は潜る水深や潜る時間に比例して溶け込む量が増え、そのため排出時間にも多くの時間を要するのです。
そのため、ダイビング後は窒素が体外に排出されるまで、飛行機に乗るのを避ける必要があります。

排出に必要な時間は潜った深さや時間によって変わりますが、数時間~1日かかると考えられています。
その間に飛行機に乗ると、窒素の気泡化を促進してしまい、減圧症にかかるリスクを高めてしまうのです。

また、潜る深さを適切に管理することも、減圧症を防ぐ大切な要素に!

体験ダイビングは比較的浅い水深でダイビングを行いますが、現在の研究結果では水深6m以上の潜水を行った場合、減圧症のリスクが高まると考えられています。

ちなみに私たちラピスマリンスポーツの体験ダイビングも、水深6m前後を回遊するので当日は飛行機に乗ることができません。

待機時間の目安として、世界的にライセンス取得者数が多くラピスでも資格が取れる団体「PADI(パディ・アジア・パシフィック・ジャパン)」によると

・体験ダイビングや「単一ダイビング」(前のダイビングから6時間以上経過した後の1回だけのダイビング)を行った場合は、少なくとも12時間以上は空けるようにしましょう

・反復ダイビング(前回の窒素が抜けきる目安の12時間経過前に、再びダイビングをする)や複数日にわたってダイビングを行った場合は、最低でも18時間以上、できれば24時間以上空けるようにしましょう

とされています。

なるべく減圧症を防ぐダイビング中の注意点

・減圧症にかかるのを防ぐため、ダイビング中は体内に溶け込んだ窒素が気泡化してしまわないように、ゆっくりと浮上する必要があります

・待機時間中はなるべく体を保温しましょう。体が冷えてしまうと血液の循環が鈍くなってしまいます

・脱水症状に気を付けましょう。脱水症状も窒素の放出を妨げる原因になります。体を冷やさないよう、冷たいドリンクではなく白湯などをゆっくり飲むのがオススメです

 

「安全対策優良店」に認定されているラピスマリンスポーツなら、こういった不安点も完全貸切で十分にインストラクターが説明してくれます。
もしまだ心配な点があっても、お気軽にご相談くださいね!

飛行機の直前は避けて、人気の青の洞窟体験ダイビングを楽しもう♪
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前半にダイビングを思い切り楽しんでから、沖縄滞在の最終日はのんびりとドライブや観光、ショッピングを楽しむのも良いですね!

↓実際にラピスの体験ダイビングを楽しんだ方のご感想もご紹介します★

ファンダイビングやジンベイザメダイビングを楽しんだお客様

ファミリー全員で青の洞窟ダイビング体験をされたお客様

 

飛行機に乗った直後のダイビングで注意すべきこと

「減圧症にかかるリスクがない」という視点で考えると、飛行機に乗った直後、つまり沖縄に到着した直後のダイビングは可能です。

ただし空気が乾燥した飛行機の中で長時間過ごしていると、脱水を起こしやすくなるため注意が必要です。
脱水は「エコノミークラス症候群」や移動疲れを強める原因にもなります。

また、移動により疲れた体で水温の低い時期の海に潜った場合には手足がつりやすい、心臓に思わぬ負担がかかりやすい傾向にあります。
高血圧の疑いがある人や機内で飲酒してしまった人も、移動直後のダイビングをお断りする可能性があるので注意しましょう。

脱水を予防するため、飛行機に乗っている間はこまめに水分を摂るようにしましょう。
ただし前述のとおりダイビング直前の飲酒は厳禁です。
コーヒーや紅茶など利尿作用のある飲み物も避けた方が良いでしょう。

エコノミークラス症候群の予防や筋肉を柔軟に保つ意味でも、長時間の移動中なら1時間に1回程度は座席から立ち上がるなどして体を動かすようにしましょう。

 

ダイビング後の飛行機は時間を空けて!減圧症を知って安全に楽しもう

ダイビングの時間と飛行機搭乗の関係をまとめると…

・「飛行機に乗る直前のダイビング」は避けるべき。ダイビング直後に飛行機に乗ることは、体内に窒素が過剰に溶け込んだままの状態で急浮上するのと同じことで、減圧症にかかるリスクを高めてしまう

・体験ダイビングや単一ダイビングを行った場合は、飛行機に乗るまでに少なくとも12時間以上は空ける。反復ダイビングや複数日にわたってダイビングを行った場合は最低でも18時間以上、できれば24時間以上空ける

・飛行機に乗った直後のダイビングは可能だが、空気が乾燥した飛行機の中で長時間過ごしていると、脱水を起こしやすくなるため注意が必要。移動疲れも強めてしまい、体への負担が大きくなってしまう
 
せっかくの沖縄旅行、体調は万全で楽しみたいですよね。

ダイビング直後の飛行機は避けて、安心して楽しめるスケジュールを組みましょう!

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