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沖縄ダイビングのクラゲ事情を知って、安全に楽しもう!

こんにちは!沖縄の体験ダイビングショップ「ラピスマリンスポーツ」です。

海の危険生物といえば「クラゲ」を思い浮かべる方も多いでしょう。
沖縄の海に生息しているクラゲの中には、強力な毒を持つ危険なクラゲもいます。

「沖縄で海水浴を楽しむときはクラゲに注意が必要って聞いたけど…。ダイビング中はどうなの?」
そんな疑問にお答えします!沖縄ダイビングのクラゲ事情を知っておきましょう。

 

沖縄でダイビング中、危険なクラゲに遭遇する可能性はある?

「クラゲはすべて危険」だと思っていませんか?人に危害を加えるような危険なクラゲはごくわずかです。
クラゲの毒は本来エサを捕えるためのもの。その多くは毒性が低く、人には無害です。

沖縄の海で遭遇する可能性があるクラゲのうち、人に危害を加えるような強い毒を持つクラゲは1種類。
それは「ハブクラゲ」です。

ハブクラゲは沖縄などの暖かい海に生息するクラゲで、長い触手(足のような部分)に非常に強い毒を持っているのが特徴です。
大きい個体では、触手の長さは1.5m以上になることもあります。

体は無色透明で水中では見えにくく、気づかないうちに刺されてしまうことも。
例年5月から10月にかけて港などの浅い海に多く発生し、体が大きくなる6月から9月ごろに被害が多発しています。
泳ぎが得意で、エサの小魚を追いかけて海水浴場などの浅瀬に現れることがあります。

また、クラゲの仲間の「カツオノエボシ」も非常に強い毒を持つ危険な生物です。
青い体と浮き袋、とてつもなく長い触手(10mを超える個体もある)を持っているのが特徴。
浮き袋で水面に浮かびながら風や海流に乗って移動しているため、台風の後などに浅瀬や岸に流れ着くことがあります。

 

ダイビング中のクラゲ対策は「ウェットスーツ着用」が基本

クラゲに刺されるのを防ぐためのポイントをご紹介します。

ウェットスーツを着用し、肌を露出しない

クラゲに刺されるのを防ぐためには、肌を露出しないのが一番。
たとえクラゲに刺されたとしても、被害を最小限に抑えることができます。

ダイビングを楽しむときは、長袖のウェットスーツとブーツ、グローブを着用してクラゲ対策をしましょう。
クラゲは浅瀬や水面付近にいることが多いため、毎年クラゲが確認される浅瀬の海域でダイビングをするときは、特に対策をしっかりする必要があります

海水浴を楽しむときは、長袖のラッシュガードとスパッツ、マリンシューズを着用しましょう。

 

クラゲに刺されにくい日焼け止めを塗る

顔や首元など肌が露出している部分は、クラゲに刺されにくい成分が入った市販の日焼け止めでクラゲ対策をするのも良いでしょう。

日焼け対策とクラゲ対策ができる一石二鳥の優れものです。
ダイビングショップやサーフショップなどで入手することができます。

 

海水浴のときは「クラゲ侵入防止ネット」があるビーチで楽しむ

沖縄県内の多くの海水浴場には、クラゲ侵入防止ネットが設置してあります。

家族や友人と海水浴を楽しむときは、ネットが設置してあるビーチで楽しむようにしましょう。
あらかじめ宿泊先や観光案内所などで情報収集をしておくと安心ですね。

 

クラゲに刺されたらどんな症状が現れるの?

クラゲはサンゴやイソギンチャクと同じ「刺胞(しほう)動物」の一種で、体の表面に毒液と毒針が入った「刺胞」を持っています。
何かに触れるなどの刺激を受けると刺胞から毒針が飛び出し、毒液が注入される仕組みです。

クラゲに刺されると激しい痛みを感じます。
次第に刺された部分が赤く腫れ上がり、ミミズ腫れや水ぶくれ、かゆみなどの症状が起こります。
ひどい場合には頭痛や吐き気、しびれ、意識障害を起こすことも。

過去にクラゲに刺されたことがある人は、「アナフィラキシーショック」というアレルギー反応を起こす可能性があるので、より注意が必要です。
ショック症状による呼吸困難や意識障害で、溺れてしまう恐れがあります。

 

クラゲに刺されたときの応急処置

万が一クラゲに刺されてしまったときはどうすれば良いのでしょうか?

 

①すぐに海から上がる

クラゲに刺されたたら、すぐに海から上がりましょう。
痛みが強く、自分で動くことができない場合は、周りの人に助けを求めます。
呼吸困難や意識障害などの症状が見られる場合は、救急車を呼びましょう。

 

②触手を取り除く

ピンセットやグローブを使って(※素手は避ける)、体に付着している触手を取り除きます。
絶対にこすって触手を取り除こうとしてはいけません。刺胞から毒が発射され、傷がさらにひどくなってしまいます。

まず、海水をかけながら触手を取り除きます。
海の生き物であるクラゲの触手は、海にいる状態と近い状況で触手に強い刺激を与えずに取り除くことが肝心です。

清潔ではあるものの、水道水や真水は浸透圧の関係で毒を発射を促してしまいます。
処置中は必ず「海水」を使いましょう。

ハブクラゲに刺された場合は、たっぷりと酢をかけながら触手を取り除くと良いという説があります。
たしかに、酢には毒の発射を抑える効果があります。

しかし、カツオノエボシに刺された場合は、酢は逆効果!毒の発射を促してしまいます。

クラゲの種類に関わらず傷に酢がしみて強い痛みを感じることもあります。
やはり「判断に迷ったらまず海水で洗浄しながら触手を取る」が原則です。

 

③海水でよく洗い流す

触手を取り除いたら、海水でよく洗い流します。

痛みが強いときは、洗い流した後に5分ほど45℃~50度前後の少し熱いお湯にいったん浸し、少しずつ痛みが和らいだ状態になれば、氷や冷水で冷やすと効果的です。

応急処置を終えたら、近くの病院で医師の診断を受けることをおすすめします。
痛みがひどい場合や傷が広範囲の場合、小さなお子さまが刺された場合は必ず病院に行きましょう。

 

まとめ

・沖縄の海で人に危害を加えるような強い毒を持つクラゲは「ハブクラゲ」のみ。クラゲの仲間の「カツオノエボシ」も危険。

・ダイビングを楽しむときは、「長袖のウェットスーツとブーツ、グローブを着用」が基本。

・海水浴は長袖のラッシュガードとスパッツ、マリンシューズを着用して「クラゲ侵入防止ネット」があるビーチで楽しむ。

・万が一クラゲに刺されたときの応急処置は「すぐに海から上がる」「触手を取り除く」「海水でよく洗う」。その後は近くの病院で受診することがオススメ。

 

気になる症状が出たり、痛みや腫れが続いたりしたら早めに受診しましょう。お子さまの受診は必須です。
まずはしっかり対策をして、沖縄のダイビングを楽しんでくださいね!

 

 

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