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ダイビング中、足がつるのはなぜ?原因と予防方法を知ろう!

こんにちは!ラピスマリンスポーツです。

ダイビング中に足がつったことはありますか?
足がつると痛いですし、思うように足が動かなくなるので、怖さを感じる人も少なくありません。怖さのあまり慌てたりすると、思わぬトラブルの元になるので落ち着いて対応したいところです。

今回は足がつる原因と、つったときの対処の仕方、予防方法についてご紹介します。
いざというとき落ち着いて対処するために、これらを知っておくだけでもダイビングの際の安心感が増しますよ。

この記事を書いた人

ラピスマリンスポーツ オーナー兼ガイドスタッフ伊藤 朋宏

沖縄でのガイド歴は30年。初心者から上級者まで、延べ数万人のサポートをしてきました。

長年多くのお客様と接する中で、初心者の方に寄り添いたい気持ちが一層強くなりました。

海遊びが初めて、泳げない、海が怖いなど、そういう方たちにも沖縄の素晴らしい海の中を覗いてもらいたいという思いで初心者向けのマリンショップ「ラピスマリンスポーツ」を運営しております。

ダイビングで足がつる原因とは?

「足がつる」とは、足の筋肉が異常に収縮して縮んだままになっている状態です。ダイビングでは、ふくらはぎや太ももがつることが多いですね。

まずは、足がつる原因について理解しておきましょう。

■筋肉の疲労

筋肉が疲労すると、筋肉の伸び縮みを調節する神経が「筋肉を縮める信号」だけを出し続けることがあります。この場合、筋肉は収縮したままになり、足がつった状態になります。

 

■体の冷え

水中の温度は体温よりも低いので、ダイビング中は体が冷えます。冷えると、血行が滞り、筋肉に必要なエネルギーを十分に運べなくなったり、神経の伝達に必要なミネラルのバランスが崩れたりします。その結果、筋肉がうまく動かなくなり、足のつりとなります。

 

■水分不足・ミネラル不足

人はダイビング中も汗をかきます。たくさんの汗をかいて水分不足になると、血行が悪くなり、筋肉にエネルギーが届かなくなったり、ミネラルバランスが崩れたりします。

汗と一緒にミネラルも排出されるので、ミネラル不足になることも。筋肉を動かすのに必要なエネルギーやミネラルが不足すると足がつってしまいます。

この他に、睡眠不足や運動不足でも足がつりやすくなります。

 

ダイビングで足がつってしまったときの対処方法

足のつりは、つって縮んでいる筋肉をゆっくり伸ばしていくと治ります。

ダイビング中に足がつってしまったら、できるだけ早く回復させたいものですが、伸ばすときは「ゆっくり」が大切。急に伸ばすと筋肉を傷めることがあるので注意が必要です。

足の部位ごとの伸ばし方について、以下を参考にしてくださいね。

■ふくらはぎ・太もも(足の後ろ側)

つっている足を体の前に出し、フィンの先を手でつかみ、手前にゆっくり引っ張り、ふくらはぎや太ももの筋肉をじっくり伸ばしていきます。

太ももがつっている場合、フィンを持つ手と反対の手で膝を押すようにすると、さらに太ももを伸ばしやすくなります。

 

■すね・太もも(足の前側)

足を体の後ろ側へ折り込むように膝を曲げ、かかとをお尻に付け、つった筋肉を伸ばすように足をゆっくり引っ張ります。

 

■足裏・足指

足裏や足の指がつったときは、ブーツを脱いで、つっている部分を伸ばしたりマッサージしたりします。

 

足のつりを対処する際は、体の姿勢を安定させることが大切です。
水面にいるときは、BCDに空気を入れて体が完全に浮く状態にしてから行いましょう。
水中にいるときは、海底に着底してから行うようにしましょう。

海底に着底できない場合は、インストラクターに体を支えてもらうなど、誰かからのサポートを受けるといいですね。

 

ダイビングで足がつらないようにするための予防方法とは?

足がつる前にできることもあります。ダイビング中、足がつらないようにするための予防方法をご紹介します。

ダイビング前のつりの予防方法

ダイビングをする前にできる予防方法です。

■準備運動をする

ダイビング前にしっかり準備運動を行い、足の筋肉を温め柔らかくしておくと、足がつりにくくなります。足がつりやすい人は特に念入りに行いましょう。
屈伸運動はふくらはぎの、伸脚運動は太ももの筋肉によく作用します。

 

■水分・ミネラルを補給する

水中では水分補給ができないので、ダイビング前に水を飲んでおきましょう。水分と一緒にミネラルも補給できるスポーツ飲料もおすすめです。
ダイビングから上がった後も、忘れず水分補給してくださいね。

 

■体を保温する

ウェットスーツは厚手の方が保温性が高くなります。体の冷えが心配な人は、厚手のウェットスーツをレンタルできるか、ショップに確認してみましょう。

 

ダイビング中に意識するつり予防

足への負担を減らすために、力を入れずにゆったりフィンキックすることを心がけましょう。水中では、水泳のように足を激しく動かさなくても前に進めます。

ラピスではダイビングポイントまでボートで移動するので、水面を泳いで移動することはなく、足への負担は最小限で済みます。初心者でも楽々沖縄の青の洞窟でダイビングを体験できます!

 

 

つりやすい方は、日常生活でも意識しておきましょう

いつもの生活の中でできる、ちょっとした注意が足がつることを予防します。

■軽い運動をする

つりにくい、しなやかな筋肉を作るために、ふくらはぎや太もものストレッチやマッサージがおすすめです。ゆっくり筋肉を動かし、しっかり伸ばしましょう。

 

■ミネラルを摂取する

神経や筋肉の動きを助けるミネラルは、食品から手軽に摂取できます。

・カルシウム:小魚、牛乳・乳製品、大豆製品、緑黄色野菜
・マグネシウム:穀物(玄米・ソバなど)、種実類(アーモンド、ゴマなど)、海藻、豆類
・カリウム:果物(バナナ、アボガドなど)、野菜(ほうれん草、枝豆など)、芋類、豆類、魚類、肉類

1日3食の中で、これらの食品を日常的に食べる習慣をつけたいですね。

 

足がつる原因をなくして、楽しくダイビングを!

ダイビングで足がつる原因には、筋肉の疲労、体の冷え、水分・ミネラルの不足などがあります。これらによって、筋肉や筋肉を動かす神経が正常に働かなくなると、筋肉が縮んだままになり、つってしまいます。

ダイビング中に足がつってしまったら、慌てず、焦らず、ゆっくりと、つったところの筋肉を伸ばしましょう。ひとりでできないときは、インストラクターのサポートを受けてください。

とはいえ、足はつりたくないもの。ダイビング前に準備運動や水分補給をしっかり行うと、足はつりにくくなります。ダイビング中は足に負担をかけないように、ゆっくりフィンキックすることを心がけてください。日ごろからストレッチなどの運動をしたり、ミネラルを含んだ食品を食べたりすることも効果的です。

 

ラピスでは全コース、足への負担が少ないボートダイビング。沖縄の青の洞窟でダイビングできるコースもあります。

足がつらないように気をつけて、ダイビングを楽しんでくださいね!

 

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