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体験ダイビングと血圧の関係。高血圧の人はご注意を!

こんにちは!ラピスマリンスポーツです。

体験ダイビングをしたいと思った時、一緒に参加を考えているご家族や仲間に高血圧の人がいたら、その方がダイビングをしても大丈夫か気になるところ。
高血圧の人がダイビングをするには、医師による健康診断書が必要です。

ダイビングと血圧は密接に関係していて、血圧を考慮せずダイビングすると命の危険に見舞われることもあるからです。
何事も無理は禁物。安全に体験ダイビングを楽しむために、ご理解いただきたいことをまとめました。

ご参考くださいね。

 

この記事を書いた人

ラピスマリンスポーツ オーナー兼ガイドスタッフ伊藤 朋宏

沖縄でのガイド歴は30年。初心者から上級者まで、延べ数万人のサポートをしてきました。

長年多くのお客様と接する中で、初心者の方に寄り添いたい気持ちが一層強くなりました。

海遊びが初めて、泳げない、海が怖いなど、そういう方たちにも沖縄の素晴らしい海の中を覗いてもらいたいという思いで初心者向けのマリンショップ「ラピスマリンスポーツ」を運営しております。

ダイビング中は血圧が上がりやすい。高血圧の人ほど危険。

ダイビングには血圧を上げる要因が含まれているので、血圧が正常な人でもダイビング中は血圧が上がります。

高血圧の人も同様です。特に急激な血圧上昇が起こると非常に危険。
血圧を上げる主な要因は、運動、緊張、低水温の3つです。

 

運動

ダイビングに限ったことではありませんが、運動をすると心臓がドキドキしますね。

身体に必要な酸素や栄養を届けるため、心臓からたくさんの血液が勢いよく送り出されているからです。その結果、血圧が上がります。

 

緊張

潜水を伴う非日常体験であるダイビングなので、ある程度の緊張が伴います。緊張しても心臓がドキドキしますよね。

「これから水に入るぞ!」という時や、耳抜きができないなどのちょっとしたトラブルで緊張した時にも血圧が上がります。

 

低水温

夏の沖縄の海であっても、海水温は最も高い時で30℃ちょっと。体温よりも低い温度の水の中にダイビングします。

感覚的に冷たいと感じなくても、体にとっては低水温。血管が収縮して血圧が上がります。

ベテランダイバーでも初心者でも、運動・緊張・低水温はダイビングにつきものです。
初心者向けのツアーやコースが充実した体験ダイビングでも同様ですので注意しましょう。

 

そもそも高血圧とは?高血圧の人がダイビングする時のリスク

まず高血圧について確認しましょう。
高血圧の人がダイビングをした時に問題となるリスクについてもご説明します。

高血圧とは?

高血圧は、最高血圧140mmHg(ミリ水銀)以上、または、最低血圧90mmHg以上の状態とされています。

ちなみに正常血圧は、最高血圧120mmHg未満、かつ、最低血圧80mmHg未満です。
正常血圧を超えているけれど高血圧レベルではない場合、高血圧ぎみだといえます。

 

高血圧の人がダイビングする時のリスク

高血圧の人がダイビングをすると何が問題なのでしょうか?

≪潜水中に突然重病を発症≫
高血圧の人は血管がもろくなっていることがあり、心筋梗塞や脳卒中を起こしやすい状態です。
ダイビング中は普段よりも血圧が上がるので、これらの病気がますます起こりやすくなります。

心筋梗塞や脳卒中は突然起こるもの。
ダイビング前に予知することはできません。
不幸にして潜水中に発症すると、水中で溺れ、死亡してしまうこともあります。

≪薬の副作用に注意≫
薬で血圧を下げている人の場合、ダイビング中に副作用が現れると危険です。

・運動能力低下、注意力低下
安全にダイビングを継続することが困難なほど運動能力や注意力が低下してしまうことがあり、潜水事故の原因になります。

・咳が出る
潜水中でも咳をすることはできますが、海水を飲んでしまったり、咳が止まらなかったりするとパニックになることも。
浮上中に咳をすると、肺を傷めることがあります。

・脱水状態になりやすい
ダイビング中は誰でも脱水状態になりやすいのですが、薬の副作用でさらに脱水が進むことがあります。
脱水により血液の粘りが増し、血の流れが悪くなると体内に溶け込んだ窒素の排出が滞ります。体内に残った窒素は減圧症(潜水病)の原因になります。

 

高血圧の人がダイビングをする際は、医師の健康診断書が必要

高血圧の人がダイビングをする場合、様々なリスクがあります。残念ですが、高血圧の人にダイビングはおすすめできません。

医師によってダイビングをしても大丈夫と判断された人だけがダイビング可能となります。

高血圧ぎみ、高血圧だけど薬で血圧を正常に保っているという人でも、ダイビングをする場合は医師の健康診断書が必要です。

高血圧については、自覚のない人もいらっしゃいます。血圧を正確に把握していない人は、血圧を測定して現状を確認しましょう。
高血圧に限らず、健康に不安を持ったままダイビングをするのは危険です。些細なことでもショップに相談するようにしましょう。

問題なくダイビングできることが分かれば安心ですし、医師の診断が必要と分かればダイビング前に診断を受けることもできます。

ショップでも必要な安全対策を準備したり、健康状態に配慮したツアーを提供することが可能になります。

ラピスでも健康チェックをお願いしています。よくあるご質問「身体のこと」もご参考ください。

 

【まとめ】体験ダイビングでも高血圧は危険!参加には医師の診断書が必要です!!

ダイビングは、運動、緊張、低水温という血圧を上昇させる要因を含んだ活動です。

高血圧の人がダイビングをすると、普段よりもさらに高血圧に・・・。ダイビング中に心筋梗塞や脳卒中を起こすと命に関わります。高血圧の人にダイビングはおすすめできません。
血圧を下げる薬の副作用(運動能力や注意力の低下、咳、脱水など)は、潜水事故の原因になることも。
「高血圧ぎみ」「薬を飲んでいる」という人はダイビングの前に医師による診断を受けて、健康診断書を提出してください。

ダイビングして大丈夫と判断されれば、過度な心配なくダイビングを楽しめます。

もちろん人気スポット沖縄の青の洞窟でダイビングも体験できますよ。

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