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ダイビング中にマスクが曇るトラブルを解決しよう!

こんにちは!ラピスマリンスポーツです。

ダイビング中にマスクが曇ってしまった経験はありませんか?
「前が見えないストレスでダイビングが楽しめなかった…」という経験があるダイバーさんは多いと思います。

マスクが曇るトラブルは、器材を揃えたばかりの初心者さんに多いトラブルですが、ベテランダイバーさんも油断できません。
そこで、今回はダイビング中にマスクが曇るトラブルについて徹底解説します!

 

ダイビング中にマスクが曇る原因は、「結露」と「油膜」

ダイビング中にマスクが曇ってしまう主な原因は、マスクの中の空気の温度と海水の温度の温度差によって起こる“結露”です。

ダイビング中、マスクの中の空気は密閉状態になり、ダイバーの体温や鼻から吐く息によって温められます。
温められた空気中の水分が、マスクの外の海水との温度差により、レンズの内側に小さな水滴となって付着し、それらの水滴が光を乱反射し、白く曇って見える現象がマスクの曇りの正体です。

そして、もう1つマスクの曇りの原因となるのが、マスクに付着しているシリコンの“油膜”。

新品のシリコンゴム製のマスクには、製造中に付いたシリコンの油膜が付着したままになっています。
油膜が付着したままのレンズは、結露による水滴が付着しやすい状態になっているので、新品のマスクを使うとひどく曇ることがあるのです。

また、日焼け止めやファンデーションなど、油分の含まれた化粧品や皮脂も油膜の原因となります。

 

ダイビング中にマスクが曇るのを防ぐためには?

新しいマスクを購入したら、まずはマスクの油膜を落としましょう。
油膜を落とすことによって、結露による水滴の付着が軽減できます。
その後に曇り止めを行なうことでマスクの曇りをより防ぐことができます。

油膜の落とし方

①レンズの内側に研磨剤入りの歯磨き粉かクリームクレンザーをつけ、5分ほどしっかりと磨き洗いをします。
②次に、顔の面が当ってる部分「スカート」やストラップ部分もレンズと同様に磨き洗いをします。
③マスク全体の油膜を落としたら水で洗い流します。

なお、油膜が落ちたかどうかは、レンズに水をかけて確認することができます。
水がレンズ全体に薄い膜のように広がればOK、水を弾くようであれば油膜がとれていません。
油膜がとれるまで①~③の作業を繰り返します。

そして、ダイビングの直前には、マスクに曇り止めをします。
曇り止めは、レンズの内側に水になじみやすい膜をつくり、水滴の付着を防ぐ効果があります。

 

曇り止めのやり方

1 レンズが乾いている状態で、レンズの内側に2~3滴、曇り止めを垂らし、全体にまんべんなく塗ります。
2 塗ったあとは流さずそのまま置いておき、曇り止めを乾燥させます。
3 潜る直前にサッと水を入れて流し、乾かないうちにマスクを着けましょう。

なお、曇り止めには、市販のマスクの曇り止めやうすめた中性洗剤を使います。
唾にも曇りを防ぐ効果がありますが、唾を使うと、マスクにカビが生えやすくなります。
マスクを清潔に保つためにも、市販の曇り止めの使用をおすすめします。

 

ダイビング中にマスクが曇った時は「マスククリア」をしよう!

ダイビング中にマスクが曇ってしまったときは、マスクの中に水を入れ、「マスククリア」をして曇りを取りましょう。
初心者さんにとっては、マスクの中に水を入れるのは少々勇気が必要ですが、マスククリアはそれほど難しいスキルではありません。

 

マスククリアのやり方

①マスクの左右のフレームを持って、上部を少し開けてマスクの中に水を入れます。
②下を向き、中に入れた水でガラス面の曇りをとります。
③曇りが取れたら、前を向き、フレームの上部をおでこに押さえつけ鼻から息を吐き出します。するとマスクの下側から自然に水が抜けていきます。
④水が残るようなら少し上を向き、水が完全に出るまで鼻から息を出し続けます。

 

マスククリアをするときに大切なことは、焦らないこと。
そして、鼻から息を吐き出すときは、「フン!」と勢いよく吐き出すのではなく、「フ~ン♪」と鼻歌を歌うように、ゆっくり静かに吐き出すのがポイントです。

 

ダイビング後のマスクのメンテナンス

ダイビング後は、他の器材と同様に、マスクもしっかりと洗いましょう。
特に、レンズとスカートの間には砂などのゴミが挟まりやすいので全体的に丁寧に洗います。

マスクのスカート部分は、顔の面がしっかり当ってるため、皮脂や日焼け止め、ファンデーションなどが付着しています。
これらが付着したまま使い続けると、徐々にレンズに油膜ができ、曇りの原因となります。
日焼け止めやファンデーションが付着したときは、化粧落とし(クレンジング剤)で落とし、しっかりと洗い流しましょう。

洗った後は乾かして保管します。
なお、長期間密閉されたケースで保管していると、シリコンの成分が揮発し、再びレンズに油膜が付着してしまいます。
定期的に、研磨剤入りの歯磨き粉かクリームクレンザーで油膜を落としておきましょう。

 

まとめ

・ダイビング中にマスクが曇る主な原因は、マスク内の空気の温度と海水温との温度差による“結露”
・“油膜”も曇りの原因に。新品のマスクはシリコンの油膜が付着しているため曇りやすい
・マスクを購入したら、まずはマスクの油膜を落とす
・曇り止めは潜る直前に行い、乾かないうちにマスクを着けましょう
・ダイビング中にマスクが曇ってしまったときは、マスククリアをして曇りを取る
・使用後はマスク全体をしっかりと洗い、定期的にレンズの油膜を落としておきましょう

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