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ダイビング後の減圧症を防ぐために知っておくべき大切なこと
目次
ダイビング後、「減圧症」にならないために
ダイビング後に起こる「減圧症」ってご存知ですか?
減圧症とは、ダイビング中に脳や体内に溶け込んだ空気タンク内の窒素が過剰に残り、ダイビング後に地上で膨張し、激痛、めまい、だるさ、物の見え方の異常、皮膚のしびれなどの症状が出ます。
せっかくの楽しいダイビングで体調を崩してはもったいないですよね。
今回は、体験ダイビング(不安な方はラピスの初めてのダイビングもぜひチェック!)を安全に楽しむ為に「減圧症」について詳しく知識を身に付けておきましょう!!
ダイビング時の減圧症は、炭酸飲料のキャップを開けた時と同じ!
ダイビング時に起こるトラブルの一つ「減圧症」は、どのように起きてしまうのでしょうか。
例えば、コーラなどの炭酸飲料のボトルの口を開くと急激に大量の泡が発生します。
これは高圧下で溶け込んだ大量の炭酸ガスが、ボトルの口が開いたことでボトル内の圧力が急激に下がることにより、急速に開放されて出てくることによります。
これとほぼ同じ現象が人の体でも起こるのです。
ダイビングで特に深く潜る場合、周囲の水圧がより高くなる影響で、タンクの空気は地上にいるときよりも血中に溶け込みやすくなります。
あの急速な現象が人の体でも起こると考えると、とても危険だということがなんとなく想像つくでしょうか。
ダイビング時の減圧症の予防方法
減圧症を防ぐにはどうしたらよいでしょうか?
「減圧症の予防」というと何だか大変そうに聞こえますが、やらなければいけないことは実に単純かつ明快です。
高圧環境下で血中に溶け込んでいた空窒素が、周辺圧力の急激な低下によって気泡として出てきてしまうのが減圧症。
ならば「気泡が生じないようにすればいい」のです。
水深と潜水時間で体内に入る窒素量が変わるため、気泡が生じないようにするには、「時間をかけてゆっくり浮上すること」と「潜水時間に気を付けること」が重要です。
ほんの少しずつ、周囲の圧力に体を慣らしながら浮上していけばいいのです。
また炭酸飲料を例えてご説明してみましょう。
コーラなどの炭酸水のボトルを一度開けると、どんなに強くフタをし直しても徐々に気は抜けて行ってしまいますよね。
しかし、この間、泡はほとんど生じません。
つまりこの時、ボトル内はフタによって気泡が生じない、しかし溶け込んだガスは少しずつ出て行けるだけの、ぎりぎりの圧力が保たれているといえます。
ダイビング時、これと同じことを私たちの体でもやればいい、ということです。
少しでも周辺の圧力が下がれば、それまで血中に溶けていた空気はまさに「炭酸水の気が少しずつ抜けていくように」抜けて行き、肺に集まり呼吸を通して外へと排出されます。
体験ダイビングショップでは、プロのダイバーが減圧症にかからない浮上を一緒にしてくれますので、自己判断ではなく、プロの支持の通りに浮上すれば大丈夫ですよ。
実際にラピスの体験ダイビングを楽しんだ方もご紹介します★
減圧症になると、体内はどうなっているの?
海の深いところの高い水圧によって血液に窒素が溶け込んだ状態から急速に水圧の低い水面などに浮かび上がると、圧力によって血中に溶け込んでいた窒素が開放されます。
まさに、血液は口を開けられた炭酸水状態になるのです。
こうなると、大変。
血中に気泡が生じその場所で組織障害が起きてしまいます。
末端の毛細血管が塞がった程度ならば軽い痺れくらいで済みますが、気泡が生じる場所によっては知覚障害や運動障害が起き、場合によっては長期的な治療が必要なほど大変危険な状態になってしまいます。
治療で済めば良いですが、酷い状態だとダイビングができなくなってしまうかもしれません。
体験ダイビング直後は、飛行機は厳禁!!
減圧症の原因は急浮上だけではありません。
体験ダイビングが終わった後は、窒素が体内から抜けるまで飛行機に乗ってはいけないことを知っていますか?
ダイビング後、地上で窒素が抜けるまでの時間は大体18時間~24時間くらいです。
その時間内に飛行機に乗って離陸してしまうと、高度が上がるにつれて体内に残っている窒素も膨張してしまいます(お菓子の袋やペットボトルが膨張するのと同じですね)。
つまり、飛行機に乗るということは、ダイビングの際に水中で急浮上することと同じで、減圧症にかかってしまうというわけなのです。
ですから、体内から窒素が完全に抜けるまでは飛行機に乗ってはいけません。
水深によって体内に溶け込んだ窒素量が変わるので、水深が深ければ深いほど窒素が抜けるのに時間がかかり、24時間を超えてしまうこともあります。
高度の高い場所に行くことは減圧症にかかりやすいので、これもまた大きな落とし穴です。
なるべく高度の低いところで体を休めながら、ゆとりを持って過ごすことが大切ですよ!
ダイビングを楽しむ時は、時間を逆算して余裕を持った旅程を組むといいですね。
どうしてもすぐに飛行機に乗らなきゃいけない場合は、シュノーケリング(詳細はラピスのシュノーケリングへ♪)に変更して楽しみましょう。
シュノーケリングは海の中に潜らないので、減圧症になる心配はありません。
また、ダイビング後、万が一「減圧症にかかってしまったかもしれない」と疑いを持った時は、できるだけ早く専門医のいる病院に受診することが大切です。
高血圧も減圧症の危険あり。生活習慣を変えて改善を!
「ダイビングはしたいけど、高血圧気味だから…」とご心配の方もいらっしゃいます。
ダイビングには血圧を上げる要因が多く、やはり高血圧の状態でダイビングをするとかなりの確率で減圧症になってしまいます。
でも、せっかくの沖縄旅行なのだから、ダイビングを楽しみたいですよね!
ダイビングが許されている血圧は最高血圧が140以下、最低血圧が90以下とされています。
降圧剤など内服を使って血圧を下げればダイビングも可能かもしれませんが、普段高血圧の方には残念ながらオススメできません。
まずは普段の生活習慣を変えることから努力してみましょう!
まとめ
・ゆっくり浮上して減圧症防止!潜水時間も余裕を持とう!
・ダイビング直後は飛行機に乗れません。18~24時間は時間を空けてゆとりを持った計画を。
・高血圧の方のダイビングは注意。普段の生活習慣から改善しよう!